実印は必要に迫られてから購入するより先に用意しておくほうが賢明

実印を作る際の手順と、注意すべきポイント

人生の大事な場面で使用することの多い実印は、大人としての自覚を持たせてくれるアイテムでもあります。一生ものとも言える実印を注文するにあたり、押さえておくべきポイントをまとめました。
①名前の入れ方を選択する:実印を製作する際に最も重要となるのは、やはり文字の中身です。実印は、名字と名前、そしてフルネームの3パターンから選択することになります。一般的には男性はフルネーム、女性は結婚等で名字が変わる可能性もあるため、下の名前のみで作ることが主流となっています。
②なるべく丈夫な材質を選択する:長く使用することが前提となる実印ですから、なるべく丈夫で壊れにくい材質を選択することをおすすめします。最近では男性は黒水牛、女性は琥珀等を選択することが多くなっています。
③実印の製作には時間がかかる:職人さんの手掘りで製作してもらう場合には、注文から受け取りまで約2週間が必要です。上質な実印を作るためにはどうしても時間がかかってしまうため、必要に迫られてから購入するよりは、先回りして用意しておいたほうが賢明です。緊急を要するという場合では、機械彫りで販売するネット業者等を利用すれば、数日以内には手元に届くことになるでしょう。

初めて実印をつくりました

去年初めて実印をつくりました。私が利用したのは、印鑑のネットショップです。本当は、実印なんていうととても貴重なものになるしネットで注文するなんてと敬遠していました。でもお店を構えている印鑑屋さんでお値段を聞いてみると、高いのです。と言っても数万円ですけれど。
実印をつくる目的は住宅の購入やローンの契約のためです。何かと物入りだった時期。どんなものでも少しでもお安くあげたいという気持ちがありました。そんなことでネットで実印を買おうといろいろ見て回ったのです。
お店はとてもたくさんありました。利用者のレビューも参考にしました。どこもちゃんとした商品をつくっている様子。これなら私もネットで頼もうと決意できました。購入手続きのフォーマットに入力していくだけ。一番大切な姓名の確認をして、注文!
どんな文字に仕上がるのかを事前にメールで画像を送ってもらって、納得したら注文するというサービスも有料ですがありました。私はあまりこだわらなかったので、そのサービスは利用していません。そして3日後には手元に届きました。とても素早く対応してくれた上に素敵な実印を買うことができました。家の購入の手続きで結構急いでいたので本当に助かりました。実印のような大切なものでも、通販サイトで十分な商品が買えるのだなぁと感動しました。

印鑑のはじまり

印鑑は、紀元前5000年代後半にメソポタミアで発明されたとされています。中国では、秦(紀元前778年~紀元前206年)や漢(紀元前206年~8年、25年~220年)の時代に、国家の権威のシンボルとしていました。
日本においても、印鑑は、公式令という法令で規定し、権威化されています。印鑑のはじまりは、国の権威のシンボルだったのです。
公式令に規定された印鑑は、内印・外印・諸司の印・諸国の印です。内印は、「天皇御璽」です。大きさは、一辺8.5㎝です。公文書に捺す印鑑では最大で、印鑑の頂点に位置付けられています。外印は、「太政官印」で、一辺7㎝です。諸司の印は、八省以下の在京諸司の印です。大きさは、一辺6.6㎝です。諸国の印は、国の印です。大きさは規定がありますが、実物の印影では、一辺5.6~5.8㎝で一定していません。
捺印の仕方は、本文・数字・日付・署名の箇所、および紙継目に捺すよう定めています。ところが、実例を見ると、奈良時代の文書には、紙面いっぱいに、くまなく捺しています。それが平安時代になると、文書のはじめ部分、中ごろ、末尾の日付にかけての三か所に捺されるようになります。さらに時代が進むと、それも無くなってしまいます。つまり、公文書に印鑑は捺されなくなるのです。
様々な歴史があり、生まれた印鑑ですが、印鑑と一言で言っても実印・認印といった種類があり、その実印・認印がそれぞれどの場面で使用するものなのかというのを知るのは必要に迫られた時に覚えたという人が大半なのではないでしょうか。上記の歴史に興味を持つ、持たないに限らずに実印・認印については早めに知っておいて損はないと思いますので一度ご自身で調べてみてはいかがでしょうか。

人生であまり使用することのない実印ですが、いざという時に必要になるので、持っておいて損はありません。
比較的ずっと使えるものなので、ぜひこの機会に購入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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